毎日食べたいヘルシーフレンチの提案

「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」主宰 神崎則子さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、神奈川県藤沢市内で「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」を主宰する神崎則子さん。 旬の身近な食材を使い、バターや生クリームを多用せず、たっぷりの野菜をオリーブオイルで調理するヘルシーでシンプルなレシピが評判を呼び、レッスンはいつもにぎわっています。 10月のある日のレッスンに伺った模様と神崎さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2015/11/2(月)

神崎則子さん

神崎則子さん

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体に優しく目にも華やかなフランス家庭料理を


海と文化の街、湘南・藤沢。江の島や周辺のビーチはマリンスポーツを楽しむ人や観光客で一年中にぎわいます。住みたい街としても常に高い人気を誇るこの街の一角にある「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」は、神崎則子さんが2004年に開始した、少人数制のお教室です。

響きが可愛らしい教室名の意味は、

「皆様に愛される料理教室に少しずつでもなっていけたら、という願いをこめて”アン・プチ・プ(ほんの少し)”と名付けました。そして、当教室のレシピは、ほんの少しの材料を買い足すだけで、あとは家にある食材を使い、ほんの少しの頑張りで作れます、というメッセージもこめています」

と教えてくださいました。

お教室の特徴は、なんといってもヘルシーなレシピ。”フランス料理を学ぶ”と聞くと、高価な材料やバター、生クリームを多く使い、高い技術が必要で、そしてお料理は高カロリー・・・といったイメージを持ってしまいがちですが、神崎さんは、日本の家庭で毎日食べられるフレンチを提案。
バターや生クリームを多用せず、旬の野菜をたっぷり使い、体に優しく目にも華やかなフレンチを伝えていらっしゃいます。


神崎則子先生1

明るくすっきり、広々快適なレッスンスペース。大きな実習テーブルを囲んで楽しく学べます


「レッスンでお教えするのは、南仏料理をベースにした初心者の方でも必ず美味しく作れるレシピです。旬の野菜をたっぷり使い、おもにオリーブオイルを使用します。バタ-や生クリ-ムはほとんど使わず、でも本格的なお味に仕上がるよう様々な工夫を取り入れています。
ご自分や大切なご家族が毎日安心して召し上がっていただける、ヘルシーなフレンチなんですよ」

2年前からは豆腐マイスター認定講師としても活躍し、豆腐をお料理やスイーツに取り入れるなど、新たなレシピも多数考案。味噌や醤油など日本の伝統調味料も取り入れ、幅広い年齢層の方が喜んでくれるお料理を伝えていらっしゃいます。

こうした取り組みは、「生徒さんはもちろん、大事なご家族の健康も考え、安心して召し上がっていただきたい」という思いから。
ホームページなどでもその思いを発信していらっしゃり、「こういうお料理を習いたかったんです!」と共感し、遠方から通う生徒さんも多数です。


ヘルシーで本格的!独自の工夫満載


レッスン開始時間が近づき、ピンポーンとインターホンが鳴ります。

「お待ちしておりました!どうぞ~」

と優しい声で応える神崎さん。「お待ちしておりました!」の一言に、あたたかく迎え入れるおもてなしの心を感じます。

早速生徒さんはエプロンを着用して着席。お揃いになるとまずはウエルカムティーを。今日はピーチの紅茶のハーブコーディアルだそう。ほっと気持ちが和む、柔らかな香りに包まれます。

「お水も置いておきますね。レッスン中のどが渇いたらご自由にお飲みくださいね。
それでは今日のレシピのご紹介です。今日は秋のメニュー3品を作ります。”旬野菜と麦のリゾット くるみ風味”、”サーモンとハニーマスタードのサバイヨン風 グラタン仕立て”、そして、”パンプキンチーズケーキ”です」


神崎則子先生2

メニューは月替わりで毎回コース仕立ての3品が学べます。実習前の説明もしっかりと。


レッスンで学べるのは、前菜、メイン、デザートとコース仕立ての3品。レシピは毎月変わり、旬の食材がたっぷり使われています。

「ではリゾットの説明からです。通常リゾットはコンソメを入れますが、今日は使わないレシピをご紹介しますね。野菜の美味しさを引き出しますのでコンソメが無くても十分美味しくできます。くるみや炒り大豆がアクセントになり、とても美味しいですよ。リゾットのコツは必ず熱湯を使うことです。
ですから、作るときは必ずお湯を沸かして熱湯を用意してくださいね。
そして今日はくるみオイルを使います。くるみオイルの魅力は・・・」

南仏料理を中心に教える神崎さんは、調理油にオリーブオイルを使うことが多いですが、お料理に合わせて様々な油を取り入れて生徒さんに紹介しています。食材は基本的にはスーパーで入手できる身近な食材がベースですが、時折、ちょっと珍しいものや、こだわりの食材店にあるようなお料理のポイントになる食材も取り入れているそう。

と言っても、生徒さんが入手しにくいものはなるべく避けています。様々な食材の情報も得ることができ、生徒さんにとても喜ばれているそうです。


家庭でマネできるプロのコツをたっぷり


「では次に”サーモンとハニーマスタードのサバイヨン風、グラタン仕立て”です。サバイヨン風のソースを作るのですが、サバイヨンとは通常卵黄に水やワインなどを加えて湯せんにかけながら泡立て、とろりとさせたものです。ちょっと手間もかかるのですが、卵とハニーマスタードだけで簡単に作れるレシピを考えました!マスタードって余ってしまいがちですが、こんな使い方もあるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
具には水切りした豆腐も使います。生鮭は・・・」

3品の材料、作り方を丁寧に説明していく神崎さん。食材のアレンジや買うときの選び方、保存方法や、少し珍しいものはどこで買えるかまで、細やかに伝えていかれます。
作り方も詳細に説明し、まずは流れを理解してもらいます。

デザートの説明も終わると、いよいよ実習です。

「ここまででご質問はありませんか?では実習していきましょう!最初にケーキを作ります。では頑張って作っていきましょう、よろしくお願いします!」


神崎則子先生3

なぜこの作業が必要なのか?をしっかり説明。本やネットではわからない細かなコツが満載


レッスンは実習が基本。大きなテーブルを囲み、作業を細かく分担するのではなく、全ての工程を全員で共有しながら進めていきます。

「いつもは簡単なデザートが多いですが、今日は少し工程が多いケーキになります。これからかぼちゃが美味しくなりますし、パーティーシーズンにもなりますので、ぜひ作ってみてくださいね。

まず、型にバターを塗っていきます。そして、ハイ、このように側面にグラニュー糖をふっていきます。実はこの作業がとても大切なんです。なぜグラニュー糖をふるかというと、生地のふくらみをスムーズにするためです。もしこれをしなかった場合は・・・」

神崎さんの説明はとても丁寧でロジカル。フランス料理とフランス地方菓子を長年学んだのち、ル・コルドン・ブルー東京校でフランス菓子・料理の全過程を修了、グランディプロムも取得していらっしゃるのでプロのコツが満載。

でも決して難しいコツではなく、すっと頭に入るよう順序立てて話され、ひとつひとつの作業の理由もしっかり伝えていかれるので、なるほど、とすっと理解ができます。

嬉しいのは、こんな充実の内容を和気あいあい、楽しい雰囲気で学べること。説明の合間に楽しい話題もはさみながら、生徒さんもリラックスして進行していきます。

しっかり身に付く楽しいレッスンの続きは次週お届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=原田圭介



フランス語で「ほんの少し」という意味の「un petit peu(アン・プチ・プ)」。
ほんの少しずつでも皆様に愛される料理教室へと成長できたら、という願いをこめて名付けました。
また、フランス料理はむずかしく思われがちですが、当教室でお教えするすべての料理は、ほんの少しの材料を揃えれば、あとは家にある身近な食材を使い、ほんの少しの頑張りで作る事ができます、というメッセージもこめています。

季節感を大切にしながら、開講以来メニューは毎月変えています。
冬には定番の煮込み料理、夏には火を使わず短時間で作れる料理、クリスマスなどのイベント料理、フランスで出会ったレシピ・・・など。
幾度も作って長く定番にして頂けるような、美味しく作りやすいレシピで皆様のお越しを心よりお待ちしています。


  • Aさん
    友人の紹介で通い始め、もう6年以上になります。健康を考え、カロリーを抑えたレシピが学べるのが嬉しいです。身近な食材で作れるのも魅力ですね。通い始めてから料理が好きになりました。
  • Bさん
    孫もいるのですが、若い人のお料理を学びたいと思って通い始め、4~5年になります。先生のレシピはとても美味しいです!習ったデザートを作って持っていくととても喜ばれ、私も嬉しいです。毎回楽しみです。
  • Cさん
    インターネットで料理教室を探していたとき、お教室のホームページを見つけました。お料理の写真がカラフルで美味しそうでとても素敵でしたし、バターや生クリームをあまり使わないレシピが学べるということにも惹かれて、習いたい!と思って早速申し込みました。参加してみたら思った通りでした!いつも美味しくて楽しいです。


プロフィール
神崎則子さん

神崎則子さん
ル・コルドン・ブルー東京校にてグランディプロム取得。
神奈川県藤沢市の自宅にて「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」主宰。

旬の身近な食材を使い、バターや生クリームを多用せず。
たっぷりの野菜をオリーブオイルで調理するヘルシーでシンプルなレシピを提案。
企業へのレシピ提供や商品開発もおこなう。

●イタリアAISO認定オリーブオイルソムリエ
●豆腐マイスター養成講座認定講師

サロン情報

「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」

レッスンは6~7名様までの少人数制です。
メニュー月変わりで、季節感溢れる前菜・メイン・デザートの3~4品をすべて実習します。
実習はひとつのテーブルを囲んでおこない、作業を分担することはせず、すべての工程を全員で和気あいあいとすすめます。
実習の後は、皆さまでゆっくりとテーブルを囲んでご試食をお楽しみください。
お食事後の後片付けや調理中の洗いものは不要なので、周囲の方々に気を遣われることなく、調理だけに集中して学んでいただけます。
初心者の方も大歓迎です。入会金不要、いつでも単発でお気軽にご参加いただけます。

ジャンル:

家庭料理、イタリアン、フレンチ、スペイン、ベジタリアン、健康食、パン、洋菓子、おもてなし

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

神奈川県藤沢市藤沢

ホームページ、ブログ:
http://www.unpetitpeu.net/

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レシピ

旬野菜と麦のリゾット くるみ風味
旬野菜と麦のリゾット くるみ風味
(4人分)
・米 180g
・押し麦 大さじ2
・くるみ 約20g
・れんこん 約80g
・ごぼう 約80g
・玉ねぎ 1/4個
・ベーコン 100g
・炒り大豆 大さじ2
・バルサミコ酢 小さじ2
・醤油 小さじ2
・熱湯 約600Ccc
・パルメザンチーズ 大さじ2
・くるみオイル 適量

作り方
  1. 米をとぎ、押し麦は軽く水洗いする。これらをザルに広げて乾かす。くるみはアルミ箔で包み、オーブントースターで香ばしくなるまで焼き、あらく砕く。
  2. れんこんは約7mm幅のいちょう切り、ごぼうは約5mm幅の斜め切りにする。玉ねぎはみじん切り、ベーコンは約1cm幅に切る。
  3. 鍋にくるみオイルを熱し、ベーコン、玉ねぎ、ごぼうを加えて炒め、バルサミコ酢、醤油を加え混ぜる。米を加えてさらによく炒め、かぶる量の熱湯を加え、塩、こしょうで味をととのえる。
  4. 3にれんこん、炒り大豆を加え、時々混ぜながら中火で12分煮る(途中で水分がなくなったら、そのつど適量の熱湯を足すこと)。火を止め、パルメザンチーズを加え混ぜる。

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