レシピ本では学べないコツがたっぷり

「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」主宰 神崎則子さん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、神奈川県藤沢市内で「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」を主宰する神崎則子さん。 旬の身近な食材を使い、バターや生クリームを多用せず、たっぷりの野菜をオリーブオイルで調理するヘルシーでシンプルなレシピが評判を呼び、レッスンはいつもにぎわっています。 10月のある日のレッスンに伺った模様と神崎さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第2回目はレッスンレポート後半です。

掲載日:2015/11/9(月)

神崎則子さん

神崎則子さん

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幅広い知識が身につくレッスン


まずは焼き時間のかかるケーキを最初に作りオーブンに入れたら、次のお料理、”旬野菜と麦のリゾット くるみ風味”を作ります。

「もうお米は洗ってありますので、最初にベーコンを焼いていきますね。その間に野菜を切っていきましょう。玉ねぎはみじん切りです。このように切っていきます。そしてれんこんは約7mm幅のいちょう切り、ごぼうは約5mm幅の斜め切りにします。ハイ、こんなふうに切ってください。ここまでで何か質問はないですか?
では、練習したいものを切っていってくださーい」

レッスンは実習が基本で、実際にやることで身につくことやポイントとなることは必ず細やかな説明とともに実習します。野菜も、切り方や大きさ次第で仕上がりや味が変わってくるため、切り方を丁寧に教えてもらえます。
その一方、乾かす時間がいるものや、口頭の説明のみで十分大丈夫なものは、あらかじめ下準備がされています。このバランスも、生徒さんに好評な点のひとつです。


神崎則子先生1

食材の扱い方などレシピ本では学べないコツがたっぷり!丁寧な説明で、誰でも料理の腕があがります


「それでは次にサーモンの説明をしますね。まずしっかり塩こしょうをします。どのくらい塩をふったらいいかな?と迷われるかもしれませんが、このまま食べた時どうかな?と考えながらふって下さい。
レシピ通りではなく、考えながらやってみることが大切です。

そしてしばらくおきますが、この塩の粒が見えなくなるまでおいてください。よく何分ですか?と聞かれるのですが、気候や塩の粒状によっても違いますので、一概に何分と言えないのです。
ちなみに料理に使うお塩は粒子の細かいサラサラしたものがふりやすく万能に使えてよいと思います。ではサーモンを焼いていきます。オリーブオイルを使いますね。リゾットはくるみオイルを使いますが、サーモンとくるみオイルはあまり合いません。今日は油の違いも覚えてくださいね」

神崎さんの説明には、レシピ本では学べないコツがたっぷり!
塩や油など基本調味料についても、料理に合わせた使い分けや使いこなし方が毎回バラエティ豊かに学べます。


毎日食べたいヘルシーレシピ


「あ、チーズケーキが焼けました!出してみますね・・・ハイ、よく膨らんで美味しそうです!皆さんメレンゲの立て方が上手でしたねー!
見てみてください、型とケーキの間に少しすきまがあるのがわかりますか?これが砂糖の効果です。
それでは粗熱をとって冷蔵庫で冷やしていきます。冷やすとしっかり固まって美味しくなりますよ」

こんがり美味しそうに焼けたチーズケーキに皆さんの歓声があがります。

「ではリゾットを仕上げていきましょう。
通常は先にフライパンを熱しますが、今日はご家庭で失敗なく美味しくできるやり方をご紹介します。
リゾットではくるみオイルを使いますが、においを嗅いでみてください。ドレッシングに使っても美味しいですよ。リゾットで一番大切なことは、アツアツの熱湯を使うことなので今沸かしますね」


神崎則子先生2

生徒さんはもちろん、ご家族のためにも毎日作って食べたいレシピを伝授。


レッスンで学べるのは、「初心者の方でも失敗なく、一般の家庭で美味しく作れるフランス家庭料理」。
シェフたちがレストランで行っているような高度な技術や、料理スクールで学ぶような難しい技術をそのまま伝えるのではなく、日本の一般の家庭にある道具と入手しやすい材料で、失敗なく美味しく作れるレシピです。

家庭の主婦でもある神崎さんがご自身の体験も踏まえ、プロのコツをふんだんに入れながらも毎日作りたくなるようなレシピを開発して伝えていらっしゃるのです。
しかもヘルシー!ご家族にとっても「毎日食べたくなる」お料理なのです。


魅力がいっぱい!通い続けたい理由


丁寧にしっかりポイントを伝え、工程を全員で共有しながらお料理が出来上がってきました。

「リゾットはあと1分ですが、これから盛り付けて試食まで少し時間があります。それを考えてお湯を足しましょう。
サバイヨンソースの卵白はこれ以上泡立てるとボソボソになってしまいますのでこれくらいでOKです。そうしたらマスタードと卵を入れて・・ヘラの動きを見てくださいね。すくってめくるような感じです。すくってめくる。筋が見えてこなければ完成です。ぜひ味見してみてください。調味料を入れていませんがしっかり味がついていますよね。ではこれをかけていきます」

ところどころで味見の機会も頻繁にあり、目と舌でしっかり覚えます。
また、出来立てをみんなでいただけるように、完成が揃うよう段取りが組まれており、こうした時間配分や手順も勉強になります。

「それではリゾットを盛り付けましょう!こちらの野菜も盛り付けていきましょう。盛り付けがきれいに見えるポイントは・・・」

彩りや配置など、美味しそうに盛り付けるポイントもしっかり伝授。最後にハーブを飾るなど、ちょっとしたひと手間でお料理がパッと華やぎます。

全員でテーブルを整え、お料理が並んだら早速試食の開始です!

「お待たせしました!お疲れさまでございました。どうぞご試食なさってください!」


神崎則子先生3

試食後の洗い物はなし。生徒さんはゆっくり美味しい時間を楽しめます。様々な情報交換もお楽しみ。


早速生徒さんから「美味しい~」と声が聞こえます。
バターや生クリームを使わなくても、しっかり奥行きのある美味しさに皆さん毎回驚き感激されるそう。今回も大好評のようです。

ご試食の間も、今日の食材の紹介やさらなる情報の提供、また、質問にもどんどん応えていく神崎さん。生徒さんに沢山の知識を持ち帰っていただきたい、という思いが伝わってきます。

生徒さん皆さんにお教室の魅力をうかがったところ、

・健康を考え、生クリームやバターを多用しないフランス家庭料理が学べること
・身近な食材で作れること
・間違いなく美味しいレシピ
・先生が気さくでアットホームな雰囲気
・先生の知識が豊富でわかりやすい説明でしっかり身に付くこと

がとっても魅力です!と教えてくださいました。

また、毎回通うのが楽しみで通っているうちにどんどんお料理が好きになっていく、家で作ると家族が喜んでくれるのが嬉しい、とも教えてくださいました。

安心して毎日作って毎日食べたいフランス家庭料理を学べるレッスン。
料理がますます好きになり確実に腕があがる、素敵な魅力がたくさん詰まっていました。

次回は、お教室情報や開始のきっかけなどをうかがったインタビュー前半をお届けします。どうぞお楽しみに!

Q&A人気サロネーゼに7の質問 Question

サロン/教室名の由来は?
皆様に愛される料理教室に少しずつでもなっていけたら、という願いをこめて「アン・プチ・プ(ほんの少し)」と名付けました。そして、当教室のレシピは、ほんの少しの材料を買い足すだけで、あとは家にある食材を使い、ほんの少しの頑張りで作れます、というメッセージもこめています。

サロン/教室の特徴、コンセプトは?
長年フランス料理に関わっているうちコレステロール値が急上昇し、食の大切さを痛感した経験から、料理教室では、旬野菜をオリーブオイルで調理する、体にやさしい南仏料理を中心にご紹介しています。 それと同時に、バターや生クリーム、化学調味料の代わりに、オリーブオイルや豆腐、伝統製法の醤油や味噌などを使った、オリジナルフレンチレシピを長年ご紹介しています。 ご自分やご家族のために毎日でも作って頂きたいので、安心安全な食材を使い、食べて健康になれるメニュー作りを心がけています。

どんな生徒さんが多いですか?
20~70才代まで幅広い年齢層で、初心者の方、美容健康意識が高い方、ベテラン主婦の方など様々です。レッスン後はスーパーに直行し、習ったレシピをすぐに再現して下さる方がとても多いです。

レッスン情報(開催頻度やクラス内容、料金、定員など)
・レッスン料:1回5,000円、定員6~7名。
・入会金不要、いつでも単発受講が可能です。
・メニュー月変り、毎月設定する日時(平日昼・夜、休日昼)からご希望クラスをお選びいただきます。
・レッスン内容: 前菜、メイン、デザート、計3~4品。レシピ説明の後、実習、試食。調理中の洗いものや後片付けは不要です。

サロン/教室を主宰してよかったことは?
料理教室を開いて10年以上になりますが、ずっと通い続けて下さる方、毎月欠かさずに来て下さる方がたくさんいらっしゃることです。当教室に通ってから料理が楽しくなった、ご家族が喜んでくれた、何年も前のレシピを長く定番にしている、といったお話を聞くたびに、この仕事をしていて心から良かったなと思います。 生徒さんに大変恵まれて、また講座やレシピ開発などの仕事を通じ、様々な素敵な出会いとご縁が生まれることも、本当に有り難く幸せに思っています。

レッスン中、心がけていることは?
実習では作業を分担せず、ひとつのテーブルを囲み全てのメニューを全員で作ります。調理中の洗い物もして頂かず、大事なポイントを見逃す方がいないように心がけています。 レシピ通りに作れば必ず自宅で再現できるよう、明記が難しい塩やスパイスの分量は、実際に目で確かめて頂きます。同じ材料でも、より美味しくスピーディに仕上がるコツや、後片付けを最小限にする効率よい手順もお伝えしています。 長く通われている方が多いので、マンネリ化しないよう、毎月新しい調味料や道具、意外な調理法などを必ずご紹介するようにしています。

教室で愛用しているキッチングッズは?
・スイスダイヤモンドのフライパン各種: 熱伝導率が抜群で、肉や魚が見事に焼き上がります。
・柳宗理のボウル: レッスン中に何度も洗って使い回しますが、ふちの部分に水が溜まらないのでストレス無く作業ができます。
・タイガークラウンの粉糖ふり: 小麦粉や粉砂糖を均一に振るのに大変便利で、レッスンで使うと皆さん必ず購入されます。



インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=原田圭介



プロフィール
神崎則子さん

神崎則子さん
ル・コルドン・ブルー東京校にてグランディプロム取得。
神奈川県藤沢市の自宅にて「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」主宰。

旬の身近な食材を使い、バターや生クリームを多用せず。
たっぷりの野菜をオリーブオイルで調理するヘルシーでシンプルなレシピを提案。
企業へのレシピ提供や商品開発もおこなう。

●イタリアAISO認定オリーブオイルソムリエ
●豆腐マイスター養成講座認定講師

サロン情報

「フランス家庭料理教室アン・プチ・プ」

レッスンは6~7名様までの少人数制です。
メニュー月変わりで、季節感溢れる前菜・メイン・デザートの3~4品をすべて実習します。
実習はひとつのテーブルを囲んでおこない、作業を分担することはせず、すべての工程を全員で和気あいあいとすすめます。
実習の後は、皆さまでゆっくりとテーブルを囲んでご試食をお楽しみください。
お食事後の後片付けや調理中の洗いものは不要なので、周囲の方々に気を遣われることなく、調理だけに集中して学んでいただけます。
初心者の方も大歓迎です。入会金不要、いつでも単発でお気軽にご参加いただけます。

ジャンル:

家庭料理、イタリアン、フレンチ、スペイン、ベジタリアン、健康食、パン、洋菓子、おもてなし

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

神奈川県藤沢市藤沢

ホームページ、ブログ:
http://www.unpetitpeu.net/

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レシピ

旬野菜と麦のリゾット くるみ風味
旬野菜と麦のリゾット くるみ風味
(4人分)
・米 180g
・押し麦 大さじ2
・くるみ 約20g
・れんこん 約80g
・ごぼう 約80g
・玉ねぎ 1/4個
・ベーコン 100g
・炒り大豆 大さじ2
・バルサミコ酢 小さじ2
・醤油 小さじ2
・熱湯 約600Ccc
・パルメザンチーズ 大さじ2
・くるみオイル 適量

作り方
  1. 米をとぎ、押し麦は軽く水洗いする。これらをザルに広げて乾かす。くるみはアルミ箔で包み、オーブントースターで香ばしくなるまで焼き、あらく砕く。
  2. れんこんは約7mm幅のいちょう切り、ごぼうは約5mm幅の斜め切りにする。玉ねぎはみじん切り、ベーコンは約1cm幅に切る。
  3. 鍋にくるみオイルを熱し、ベーコン、玉ねぎ、ごぼうを加えて炒め、バルサミコ酢、醤油を加え混ぜる。米を加えてさらによく炒め、かぶる量の熱湯を加え、塩、こしょうで味をととのえる。
  4. 3にれんこん、炒り大豆を加え、時々混ぜながら中火で12分煮る(途中で水分がなくなったら、そのつど適量の熱湯を足すこと)。火を止め、パルメザンチーズを加え混ぜる。

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