“自分らしい教室”の実現

「料理教室 Atelier Belle Table(アトリエ ベル ターブル)」主宰 米持祐子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、千葉県市川市内で「料理教室 Atelier Belle Table(アトリエ ベル ターブル)」を主宰する米持祐子さん。 フランスの家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単で、そしてお洒落なレシピと、それに合わせたテーブルセッティングが学べるレッスンは毎回大好評で満席が続きます。 11月のある日に開催されたクリスマスレッスンに伺った模様と米持さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回はお教室運営で心がけていることやこれからの夢をうかがったインタビュー後半です。

掲載日:2015/12/21(月)

米持祐子さん

米持祐子さん

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夢を叶えるために必要なもの


――料理教室のスタートはまずは公民館から、とのことでしたが、いかがでしたか?

米持さん  最初は身内や友人に来てもらい少人数でスタートしたのですが、毎回お料理だけでなくテーブルコーディネートも一緒に紹介したところ、おかげさまでだんだん口コミでお申込みが増えていきました。

テーブルコーディネートといってもごく簡単に、テーブルクロスを敷いてお花を飾って・・というものでしたが、公民館の普通の調理室がまるっきり違う雰囲気になるので生徒さんにとても喜んでもらえました。
調理室ですからとても殺風景なのですが、どんなお家でもこれより殺風景ではないですよね(笑)
少々ちらかっていても、ちょっとした工夫で食卓が素敵になることをお伝えできたので、とても良かったと思います。

続けるうちにだんだん生徒さんのテーブルコーディネートに対する関心が高まり、私も好きなのでどんどん凝っていったのですが・・毎回たくさんの器や道具を運んだり、という作業と、やはり醸し出せる雰囲気に限界があることを感じ始め、もっと自分らしい教室をしたいと思って、主人と相談して自宅教室ができるところを探し、引っ越したのでした。

家賃も増えますし、最初は主人に反対されましたが、「その分自分で負担するから!」とたんかを切り(笑)、その翌月には引っ越していました。


米持祐子先生1

実現させるには?と考え、行動。「大好きな料理を”教える”というより”伝える”役割です」


――行動が早いですねー!それだけ熱い情熱をお持ちだったのですね。夢を叶えるにはスピードと情熱が重要ですね。

米持さん  まわりからも驚かれましたが、でもこれをきっかけに、仕事として一層責任をもって、きちんとやっていこうという覚悟がもっと強まりました。

――素敵ですね。責任感や覚悟は仕事に反映されますよね。今日の資料やレッスンの内容も魅力的でしたが、きっと陰でものすごく努力と勉強を続けていらっしゃるのだろうと感じました。


“自分らしい教室”の工夫


――公民館での実施はとても貴重な体験だったのでしょうね。その後こちら自宅教室で開催されたわけですが、”自分らしい教室”のためにどんな工夫をされていますか?

米持さん  そうですね・・・レシピを教えて作ってという調理だけでなく、そのお料理をよりおいしそうに見せるにはどんな器にどのように盛るといいのか、さらにはテーブルコーディネートやちょっとしたインテリアなども一緒にご提案し、ホームパーティーに参加している雰囲気でお料理を学んでいただけるようにしています。

最初に教室を始めた公民館ではいろいろと限界がありましたが、自宅教室にしたことで生徒さんからも、「自分がおもてなしをする場合のイメージがよく分かるようになった」と言っていただいています。
ごくごく普通のマンションを、小さなアイディアや工夫で少しでも雰囲気が良くなるようにしているため「ちょっと頑張れば私もできそう」と思って下さる方が多いようです。


米持祐子先生2

米持さんのセンスが詰まった、統一感のある居心地のよい空間も魅力です


――とっても素敵ですね!スタートしてもう9年目とのことですが、料理教室を開いてみていかがでしたか?

米持さん  やはり、とても良かったと思います。「今回も楽しかったです」とか「自宅で作ったら家族に喜ばれました」などのお言葉をいただいたり、生徒さんの笑顔を見たりすると準備の大変さを忘れてしまいます。

生徒さんから気づかせていただくことも多く、たくさんの方に出会えることは私にとってすごく幸せでありがたいことだと思っています。


これからの夢


――ほかにどんなこと工夫や心がけがありますか?

米持さん  全員の方にレッスンの時間を楽しんでいただくことを大事にしています。そのために公平に、誠実にを心がけています。
メニューやレシピに関しては「ご自宅でも無理なく作れて見栄えがするもの」を意識し、ちょっとしたコツやアイディア、盛り付けの工夫を実習を通してお伝えしています。

あとは健康です。教室運営は実際にレッスンしている時間の何倍もの準備が必要であり、体力がいることも多々あります。代わりはいないので自分自身が元気でいることが大切です。また、レッスンを休みにしないよう、自分だけでなく家族にも健康でいてもらうことも大切だと思います。

――二人目のお子さんが2才とのことですが、お教室と子育てお両立はどのように工夫されていますか?

米持さん  なかなか両立できていないですが・・平日は母、週末は主人に手伝ってもらって、周りの協力を得ながら、です。
子どもに関しては、巻き込むようにしています。

――巻き込む?

米持さん  自分が何をしているのかや、思いや夢を語ると興味を持ちますし、応援してくれるようになります。まだ小さいですが、レッスンの日に私が準備していると、「今日は生徒さんの日なんだ!」と喜んで、手伝おうとしたり、生徒さんに会ったら嬉しそうに挨拶したりしています。
いろいろ話すことで理解してくれているのだと思います。話すことは大切ですね。


米持祐子先生3

「常に勉強。センスと技術を磨きこれからも皆さんがおもてなしを楽しむお手伝いをしていきたい」


――共感します。お子さんの応援は心強いですね。ところで今も勉強を続けていることはありますか?

米持さん  料理の勉強を続けていることはもちろんですが、最近はテーブルコーディネートを楽しみにして下さる方がとても増えてきたことを感じ、スクールに入って基本から学び直しています。

――最後にこれからの夢を教えてください。

米持さん  これからもフランス料理とテーブルコーディネートを通して皆さんのおもてなしのお手伝いをしていけたらと思います。
実現させたいことは料理の本を出すことと、短期でもいいのでまたフランスに留学することです。

――どの夢も全て叶うことをお祈りしています。今日はありがとうございました!

米持さん  こちらこそありがとうございました!


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お教室運営に責任を持ち、一回一回のレッスンに心を込めて取り組んでいる米持さん。予約が取れないほどの人気教室として生徒さんをひきつける魅力は、こうした真摯な姿勢が生み出すのだと感じました。アットホームな雰囲気のなか、フランス家庭料理とテーブルコーディネートが学べ、おもてなしの腕があがる素敵なお教室、ぜひお勧めです。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=菊池由里



プロフィール
米持祐子さん

米持祐子さん
フランス料理教室Atelier Belle Table主宰
料理家・食空間コーディネーター

ル・コルドン・ブルー パリ校にてディプロム取得。
同校アシスタント、3つ星レストラン「Le Grand Vefour」にて研修。
帰国後、2007年よりフランス料理教室『Atelier Belle Table』を始める。
「フランス料理とテーブルコーディネートでおもてなし」をテーマに、レシピ開発や外部講師、食空間コーディネートなども手掛ける。

調理師免許
TALK 食空間コーディネーター資格
食育指導士資格
辻製菓専門学校 別科 製菓技術講座 修了
丸山洋子テーブルクリエーション アドバンスコース修了

サロン情報

「Atelier Belle Table」

アトリエ・ベル・ターブルはフレンチがメインのおもてなし料理教室です。 フランスの家庭料理からレストラン風の料理まで、身近な食材を使って簡単に、そしてお洒落に。
不定期で開催しているフランス地方料理の会も好評です。
また、毎回ご家庭で楽しめるような簡単なテーブルセッティングも提案しています。
フレンチと言うと敷居が高いイメージがありますが、当教室はアットホームな雰囲気の中、少人数で行っていますので、お気軽にご参加頂けたらと思います。

ジャンル:

フレンチ、洋菓子、おもてなし、テーブルコーディネート、ナプキンワーク

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

千葉県市川市

ホームページ、ブログ:
http://ameblo.jp/belle-table/

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レシピ

ベッコフ(Baeckeoffe)
ベッコフ(Baeckeoffe)
(4~6人分)
・豚・牛・羊肉(肩ロース・バラ・モモなど) 合わせて600~800g
・白ワイン 500ml
・玉ねぎ 1個
・にんにく 2片
・ブーケガルニ 1個
・クローブ 1個
・じゃがいも(メークイン) 4個
・にんじん 1本
・フォンドヴォー 100ml
・塩 小さじ1
・ブラックペッパー 10粒
・バター

作り方
  1. 肉類はそれぞれ食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切り、にんにくはつぶす。
  2. バットなどに肉類、玉ねぎ、にんにく、ブーケガルニ、クローブ、塩、胡椒を入れ、白ワインを注いで冷蔵庫で一晩マリネする。
  3. 2を具とマリネ液に分ける。マリネ液は一度沸騰させてアクを取り除いておく。
  4. じゃがいもとにんじんを薄くスライスする。ベッコフ鍋(厚手の鍋で代用可)にバターを塗ってじゃがいもとにんじんの1/3量を並べる。その上にマリネした肉類と玉ねぎの半量を重ねる。これをもう一度繰り返し、最後はじゃがいもとにんじんでふたをするように並べる。
    マリネ液とフォンドヴォーを注いでふたをし、220℃に予熱したオーブンで2時間煮込む。

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