35年間通い続けたくなる秘訣

「くぼぞの料理教室」主宰 久保園キヌ子さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、福岡県北九州市内で35年以上続く「くぼぞの料理教室」を主宰する久保園キヌ子さん。 家庭料理を基本とし、日本料理、西洋料理、 中華料理、和洋菓子、茶懐石と幅広く学べるレッスンは、基礎から確実に身につくと評判をよび、多くの方が長年通います。 地域のコミュニティの役割も果たす老舗の料理教室で、2015年12月のある日に開催されたレッスンに伺った模様と久保園さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目はお教室をはじめたきっかけや軌跡などをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2016/1/18(月)

久保園キヌ子さん

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1年生から35年生まで


――お疲れさまでした!違うクラスのレッスンが時間差で開催されることに驚きました。幅広い料理が基礎から学べ、様々な年代の生徒さんとの出会いがあり楽しいですね。

久保園さん  ありがとうございます。日本料理、西洋料理、 中華料理、和洋菓子、茶懐石など様々なメニューが学べる構成で、入学されますと、曜日固定で月に3回・2回・1回通っていただくクラスを選んでいただきます。

最初はまず家庭料理の基礎コースになります。やさしい初級コースから1年過ぎるごとに少しずづレベルをあげていく教育方法です。

おかげさまで、10代から80代の方までたくさんの生徒さんにお越しいただいています。


久保園キヌ子先生1

35年間通い続けている方も。35年間毎回異なる、幅広いレシピを学べるのも魅力


――今日は男性が多いクラスでしたね。

久保園さん  そうですね。お仕事をリタイアした後にゆっくり学びたいという男性も多くいらっしゃいます。ここでは肩書きも関係なく、皆さん仲良くなられます。

――男性の生徒さんも率先してお皿洗いをしたり、見事な手際でケーキを完成させていらっしゃっり、素晴らしいと思いました。ご家庭でお料理する男性がもっと増えると素敵ですね。
なにより、皆さん笑顔で楽しそうなのが印象的でした。


久保園さん  皆さん楽しみに通ってくださって私も嬉しいです。一度通うと長く続けてくださる方がほとんどです。教室を始めたときから通ってくださっている1年生から35年生までいらっしゃり、今19クラスあります。1回ごと、クラスごとに全部お料理が違うんです。
35年生は、2人いらっしゃいます。

――それはすごいです!


お料理を楽しむ人を増やしたい


「こんにちはー!」

――長く通い続けてもらう秘訣はなんでしょうか。

久保園さん  そうですね・・・一生懸命やることでしょうか。あと、料金設定だと思います。

――なるほど、先生の取り組みは伝わりますよね。今日拝見して、お一人お一人に伝わるように、細やかに一生懸命教えていらっしゃるのを感じました。料金設定もなのですね。

久保園さん  ありがとうございます。料金は、皆さんがなるべく通いやすい金額にしています。
月3回のコースでお月謝5,000円、2回のコースで3,800円、1回のコースで2,000円で、それぞれ1回1,000円ほどの材料費を加えていただいています。


久保園キヌ子先生2

「相場に比べてお安い設定だと思いますが、お料理をする人を増やしたいんです」


――それで1回3~4品の本格的なお料理を学べるのですから、かなりお手頃です。

久保園さん  まずお料理をする方を増やしたいですし、長く通っていいただきたいですので、ご負担にならない金額にしています。でも素材の質を落とすことはしません。肉や魚は専門店から購入し、野菜も安全で新鮮なものを仕入れています。

――通いやすい設定はありがたいですね。

久保園さん  土曜日は10時、11時、1時、2時、3時スタートのクラスがあり、それぞれメニューが違うので、材料の用意など準備が大変ではありますが、アシスタントさんと一緒に頑張っています。
19クラスありますので、買い物もお肉200g、ホウレンソウ1束、など細かく沢山あり、配達ではなく買いに行くため時間もかかるし確かに材料費もかかりますが、皆さんが美味しいと言ってくださるので、それがやりがいです。

――ご準備も大変ですね!レシピも膨大な量ですよね。

久保園さん  レシピは今も研究を続けています。昔は手書きでしたが、今は主人がパソコンでレシピを作ってくれていて助かります。


継続の理由は、通いやすい工夫と努力


――もう35年とのこと。多くの方に料理の楽しみを伝えていらした功績はとても大きいと思います。このお仕事を始めたきっかけを教えてください。

久保園さん  結婚したあと、できないお料理があったりして自分の勉強のためにと思って小倉にある江上トミ先生創設の「江上料理学院」に通い始めました。十数年通ったのですが、だんだん料理が楽しくて趣味にもなっていきました。そのうち、「もうあなたには教えることがないわ」と先生に言っていただき、その後独立して料理教室を始めました。

最初は友人など10人くらいに集まってもらって開始したのですが、口コミでどんどん増えてきて。
交通の便がいい小倉でどこか場所を借りて始めようかと思ったのですが、高いですよね。
とても無理だなと思っていたときに、自宅の近くに空いている良い土地があることがわかり、ここで料理教室をやろう!と決めて、始めました。


久保園キヌ子先生3

通いやすい工夫、満足してもらえる内容を提供したいという努力が長年継続する理由


駅からは少し距離がありますが、駐車場がありますので皆さんがお車で来やすいですし、主人が定年になってからは車で駅と教室を送迎してくれるようになり助かっています。

――そうだったのですね。専用の場所を持つのはなかなか決断が必要なことだったと思います。
駅からの送迎もありがたいですね。


久保園さん  以前、まだ生徒さんが少ないころは私が送り迎えしていたのですが、送迎があると若い生徒さんが夜、お仕事帰りに来てくださるようになり、いろいろな年代の方が少しずつ増えてきて、今に至っています。

生徒さんのご紹介や口コミ、ホームページを作ってからはそれを見てきてくださる方など、一気に増えたのではなく、本当に少しずつです。来てくださる生徒さんと、協力してくれているアシスタントさんや主人に感謝しています。

――様々な努力や工夫があるからこそ長く愛される教室になっていらっしゃるのですね。

久保園さん  人と関わるのが好きなんです。ですので、本当に楽しい仕事ですよ。


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ずっと穏やかな笑顔の久保園さん。どの生徒さんにも丁寧に接し、一つ一つのレッスンをとても大切にしているのが伝わってきます。
きっとそんな思いが伝わって、居心地のよい、通いやすい教室が作り上げられてきたのだと感じました。

次回は、長年心がけてきたことや、これからの夢をうかがったインタビュー後半をお届けします。
どうぞお楽しみに。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=二石光正



プロフィール
久保園キヌ子さん

久保園キヌ子さん
小倉の江上料理学院卒業後、昭和56年にくぼぞの料理教室を開始。
教室は35周年を越え、家庭料理を基本とするわかりやすい授業が好評で、
男女、年齢を問わず幅広い生徒さんが通う。
卒業者は1,080人以上。

全九州料理学校協会副会長。
全国料理協会 教員認定委員。

サロン情報

「くぼぞの料理教室」

家庭料理を基本とする教室で、授業科目は、日本料理、西洋料理、 中華料理、和洋菓子、茶懐石です。
入学されますとまず家庭料理の基礎コースを 学びます。
やさしい初級コースから1年過ぎるごとに少しずづレベルをあげていく教育方法です。
長く教室へ通って下さる生徒さんはお客様料理(おもてなし)を色々勉強出来ます。
1学年~31学年の学年がありそれぞれのクラスで勉強し、資格も沢山の生徒さんが取得しています。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、和菓子、洋菓子

サロン特長:
所在地:

福岡県北九州市

ホームページ、ブログ:
http://www.kubozono.com/

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