1つのレシピから100個のコツをお伝えする

「おもサロンドキュイジヌ」主宰 表洋子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、東京・足立区で自宅料理教室「おもサロンドキュイジヌ」を主宰する表 洋子さん。 季節とテーマに合わせた世界の料理とテーブルコーディネートだけでなく、調理師・料理講師としての豊富な経験に基づく調理理論も学べるレッスンは大人気で満席が続きます。 4月のある日に開催されたレッスンに伺った模様と表さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回は、「料理が苦手だった」からこそできる伝え方や、お教室運営で心がけていること、これからの夢を伺ったインタビュー後半をお届けします。

掲載日:2016/5/30(月)

表 洋子さん

表 洋子さん

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今につながる、教室を開くまでの経験


――料理の勉強を始めてから教室をスタートするまでの様々な経験も役立っていらっしゃるのですね。

表さん  はい、料理講師や厨房での体験はとても貴重なものでした。

フランスから帰国後は、いくらフランスで勉強してきたからと言っても日本で実務経験もコネクションもなく、すぐに料理の仕事につくことは難しいと思い、前職の経験を生かして企業で役員秘書の仕事につきました。会社員として働きながら休日に料理の仕事を少しずつ始めようと、場所を借りるために公民館の調理室を見学したときにスタッフの方が、「ちょうどフランス人の先生がフランスの郷土料理を教えるレッスンを企画しているので、アシスタント講師とレシピの翻訳をやりませんか」と声をかけてくださったのです。

当時勤めていた会社は副業に厳しかったので、就業規則をよく読み会社に副業申請をして許可を取り、そしてこの仕事を引き受けることができました。


表 洋子先生1

独立し責任持って仕事をするために起業について学び開業届も提出。高いプロ意識で日々精進


――素晴らしいタイミングでしたね!

表さん  フランスで学んできたことを活かすこともでき、とても楽しくて充実した経験でした。一方で、会社員としてフルタイムで仕事をしながら副業で料理の仕事をすることに限界を感じ、独立しようと決意をしました。

趣味ではなくプロの仕事として考えていましたので、独立してまずは、起業セミナーに参加して個人事業主として仕事をするための基礎知識を学び、税務署に開業届を出しました。
また、「人に教える」ための勉強も必要だと思い、料理教室で講師として3年間経験を積み、並行して自治体や企業主宰の料理、パン、食育などの講座の外部講師をし、調理の仕事にも就き、調理師免許も取得しました。

この間に目標となる恩師に出会い、そのお教室でアシスタントをさせていただく機会にも恵まれ、一流のプロとしての仕事を学ばせていただくことができ大変貴重な経験となっています。

――ひとつひとつに一生懸命に取り組み、努力して道を切り開くことで、様々なチャンスと応援してくれる方に出会っていらしたのでしょうね。


期待以上のご満足を目指して


――そしてお料理教室をスタートされたわけですが、始めるにあたりどんな取り組みをされましたか?また、始めてみていかがだったでしょう。

表さん  最初は一般募集をせずに友人・知人だけの数名から始めました。ブログで募集するようになってからは、ご覧になってお申込みくださる方や生徒さんのご紹介が少しずつ増えていきました。

一度お越しになると継続して通ってくださる生徒さんが多く、本当にありがたいことです。仕事が思うようにいかなくて大変だった時期も経験していますので、生徒さんに支えていただき成り立ってる仕事だとあらためて実感し、生徒さんには心から感謝をしています。
北海道や九州からも通ってくださる生徒さんがいらっしゃり、皆さまに期待以上の価値をお持ち帰りいただけるように、常に責任感を持って運営しています。

教室を始めてからはそれまで以上に健康管理と食生活に気をつけるようになったため、体調不良になることがなく、気持ちも前向きになり、どんなに忙しくても安定した日々を送ることができるようになりました。
レッスンでは様々なことに興味をお持ちの生徒様から学ばせていただき、自分自身の世界が広がっております。


表 洋子先生2

期待以上のご満足を目指し毎回のレッスン構成、準備、開催、終了後のフォローも細やかに


――レッスンを拝見していて、生徒さんおひとりおひとりへの心配りが素晴らしいと感じましたが、根底にいつも「感謝」のお気持ちがあるからなのでしょうね。皆さんがリピートされる理由がわかるように思います。
レッスンやお教室の運営ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか?


表さん  衛生管理や安全管理、プロ意識は当然のこととして・・・元々料理に苦手意識があった経験から、自信のない方や苦手な方の気持ちがよくわかるため、少人数制でわかりやすい説明と質問しやすい雰囲気づくりを心がけています。

また、私のポリシーは「1つのレシピから100個のコツをお伝えする」なのですが、なぜそうするのか調理の理論がわかると苦手意識がなくなる経験をしているので、自分が提供できる情報は出し惜しみなく全てお伝えするようにしており、生徒さんからは「聞き漏らせないポイントや豆知識が盛りだくさん」と喜んでいただけています。

作り方だけでなく調理理論やテーブルコーディネート、マナーを含めたトータルで知識が身につく内容を提供し、日々の食卓からおもてなしまで手軽に作れて華やかに見せるアイデアをお伝えできるよう努力しています。

――今日も皆さんのレシピはメモ書きでいっぱいでしたね!
生徒さんの層も幅広そうです。


表さん  お料理初心者の方からベテラン主婦の方、料理教室開業を目指している方までいらっしゃり、年齢層も大学生から60代の主婦の方と幅広い生徒さんがお越しくださっています。
違った立場や目的でもそれぞれの方にご満足いただけるようなレッスンを目指してこれからも日々精進していきたいと思っています。


今後の夢


――とても努力家でいらっしゃいますね。そして、このお仕事が天職でいらっしゃるかのようです。

表さん  ありがとうございます。「世界の料理研究家」として本場の味を体験することをライフワークにしていて、これまで実際に見てきたこと、経験していたことを融合し、レッスンであれもこれもやってみたいと自分自身が一番楽しんでいます(笑)。
毎回お料理もテーブルコーディネートもがらっと印象を変えますので、生徒さんの笑顔や驚いたお顔を想像しながらテーマを考えるのはとても楽しいです。

でも実は、元々それほど口数が多い性格ではなく、あがり症なのです。ですが料理教室の先生になるという目標を見つけてからは、いつも前向きでいることができ、細かいことを気にしたり人と比べることがなくなりました。場数を踏んで経験を積むことであがり症も克服してこれたと思います。

地道にコツコツと経験と実績を積み重ねてきたことで、講演やラジオ出演、レシピやコラム執筆のお仕事もいただくようになりました。とは言え、まだまだ発展途上で勉強の日々なので、よりよいお教室作り、自分のスキルアップは常に怠らないようにしていきたいといつも思っています。


表 洋子先生3

教室を中心に、講演やメディア出演、レシピ提供など活躍の場がどんどん広がります


――もっともっと進化していかれるのですね!経験してみて、教室主宰者に必要だと思うことはは何でしょう。

表さん  いろいろとありますが、まずは健康管理と体力、プロ意識を持ち期待以上の結果を出すことだと思っています。そして、知識や情報の出し惜しみをしないこと、全員の生徒さんと平等に接することです。

――最後に、今後の夢や展望を教えてください。

表さん  料理に対する苦手意識を克服したい方、料理教室開業を目標にされている方のご参加も多く、将来的には基礎から学ぶ初心者向けに特化した講座と講師養成もできるような講座を作りたいと考えています。

元々料理が苦手で何のコネクションもなかった私が料理教室を目指し、そして始めたプロセスや仕事の引き寄せ方などに興味を持たれている方が多いようで、これをテーマにした記事をブログに掲載した日はアクセス数が飛躍的に伸びます。
これは将来、料理教室の開業を目標にしている方が増えているからなのではないかと思います。実際にお教室を開きたい方のご相談に乗ることも多く、いつか料理教室開業をサポートしていけたらと思っています。

――これまでの全ての経験が今の自分、そして誰かのお役に立てると思うとワクワクしますね。
今日は素敵なお話をありがとうございました!


表さん  こちらこそありがとうございました!


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穏やかに、でも熱い思いを感じる言葉で丁寧にお話ししてくださった表さん。「料理教室の先生になる」ことを目標にし、叶え、そして進化し続けていらっしゃるキラキラしたパワーに触れ、こちらまで元気をいただきました。
お料理だけでなく、心豊かな食空間と時間のおもてなしも学べる素敵なお教室でした。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=原田圭介



プロフィール
表 洋子さん

表 洋子さん
世界の料理研究家/
調理師/製菓衛生師/食育インストラクター/
花・芸術文化協会テーブルコーディネート認定教室

フランス留学時にエコール・リッツ・エスコフィエ・パリで学んだ後、パリの五つ星ホテルの厨房や有名ブーランジュリー・パティスリーにて修行。
帰国後、自治体や企業主催の料理・パン・食育教室講師、調理師、飲食店のメニュー・レシピ開発、執筆、講演、ラジオ出演、テーブルコーディネート教室のアシスタント等多数の仕事に携わる。
本場の味を体験することをライフワークとし、これまで訪れた国は35ヶ国以上。

2014年東京・北千住/北海道・札幌にて、料理とテーブルコーディネートの教室「おもサロンドキュイジヌ」をスタート。

サロン情報

「おもサロンドキュイジヌ」

レッスンでは季節とテーマに合わせた世界の料理とテーブルコーディネートを提案しております。
日々の食卓からおもてなしまで、手軽に作ることができ、かつ華やかに見せるアイデアが満載で生徒様から喜ばれています。

調理師として調理現場勤務、料理講師として料理教室勤務の経験に基づく、作り方だけではなく調理理論やテーブルコーディネート、マナーを含めたトータルで知識が身につく内容をコンセプトにしております。

自分が提供できる情報は出し惜しみなくお伝えしているため、生徒様からは「聞き漏らせないポイントや豆知識が盛りだくさんなので、レシピはメモ書きでいつも真っ黒になります」と言われます。

元々料理に苦手意識があった経験から、自信のない方、苦手な方の気持ちがよくわかるため、少人数制でわかりやすい説明と質問しやすい雰囲気作りを心がけております。

生徒様には料理初心者の方から料理教室開業を目標にされている方、ベテラン主婦の方までいらっしゃり、違った立場や目的でもそれぞれの方にご満足いただけるようなレッスンを目指して日々精進しております。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、インド、エスニック、健康食、パン、チーズ、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、夜間開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、体験教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)

所在地:

東京都足立区千住

ホームページ、ブログ:
http://ameblo.jp/bienetre101010/

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レシピ

カニクリームコロッケ トマトソース添え
カニクリームコロッケ トマトソース添え
(8個分)
・ベシャメルソース 400g
・玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
・カニのほぐし身 100g
・白ワイン 大さじ2
・白胡椒 少々
・バター 10g

・小麦粉・溶き卵・パン粉 適量
・揚げ油 適量

・トマトソース 適量
・パセリ 適量

作り方
  1. フライパンにバターを熱し、玉ねぎが柔らかくなるまで炒める。カニのほぐし身、白ワインを加えて水気がなくなるまで炒め、白胡椒で味を調える。ベシャメルソースを混ぜ合わせる。バットに移して冷凍庫で冷やし、半冷凍状態にする。
  2. 1のたねを8等分し、俵型に形を整える。小麦粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけて、170~180℃の油できつね色になるまで揚げる。パセリは素揚げする。
  3. 皿にトマトソースを敷き、カニクリームコロッケをのせて、パセリを飾る。

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