世界を旅する料理教室

家庭料理教室「Relish」主宰 石井美音さん

インタビュー連載 第1回

今月のサロネーゼは、大阪市内で家庭料理教室「Relish」を主宰する石井美音さん。 旅を愛する石井さんが世界各国で学んだ料理や和食、パンやお菓子など、アットホームな雰囲気のなか楽しみながら本格的に学べると評判を呼び、レッスンはいつもにぎわっています。 7月末に開催されたレッスンに伺った模様と石井さんのインタビューを4回にわたりお届けします。 第1回目はお教室の紹介とレッスンレポート前半です。

掲載日:2016/8/8(月)

石井美音さん

石井美音さん

  • プロフィール
  • サロン情報
  • レシピ

食文化と共に各国料理を紹介


JR大阪駅から徒歩圏内、一駅となりの福島駅前にある、石井さんが主宰する家庭料理教室「Relish」。
会社員だった30歳を少し超えたころ、一生できる仕事は何かと考え、子どものころから好きだった料理の道に進むことを決意。思い立ったら即行動!の石井さん、すぐに準備を始めて退職し、大学時代に訪れて以降大好きだったイタリアへ料理留学。帰国後すぐにお教室をスタートされました。

「岐阜の田舎の農家で育ったのですが、畑で育ったその季節の野菜を、祖母が無駄なく大切に、丁寧に、料理をするのを見て育ちました。小さい頃からそばで手伝ってきましたが、そうした祖母の料理は私にとって原点です。料理はずっと大好きで、私にとって特別なものでした」

憧れの広告代理店に勤務し仕事に忙殺されるなか、大好きな料理は続けたいと仕事の傍ら料理を学び、ホームパーティなどでふるまうお料理がとても好評で、「作り方を教えて」といわれることが頻繁にあったそう。
“一生の仕事”を考えたとき、料理が一番に浮かんだのはごく自然なことだったのかもしれません。

満を持してスタートしたお教室では、旅を愛する石井さんが世界各国を訪れて出会い、学んだ料理を中心に、和食も含め、幅広いテーマで毎回魅力的なレッスンが開催されています。


石井美音先生1

大阪駅からも徒歩圏内。通いやすい便利な場所で世界各国の料理が学べます。


お教室に伺うと、真っ白なキッチンが印象的な爽やかな素敵な空間が広がっていました。
少し前にクリナップ製キッチンにリフォームしたという石井さん。レッスンがしやすいように、また、普段の生活も便利なように腰壁のある対面型にし、そして清潔感がある白を貴重にしたそうです。

「以前は吊戸棚があったのですが、開放感を持たせたかったので今回はあえてつけませんでした。その分の収納が心配だったのですが、クリナップのキッチンは収納スペースがたっぷりで吊戸棚がなくても全く大丈夫でした。まだまだ入るので、他の部屋の物も持ってきて入れてしまうくらいです(笑)」

と、使い勝手や収納力をとても気に入っていらっしゃるそう。

さて、家庭料理教室「Relish」の大きな特徴は、”その土地の食文化とそれを形作った背景と共に、料理を伝えること”。
毎回レッスンの最初に、紹介する国・地域の地図をお見せし、気候風土、歴史、風習、国民性、そして食文化を必ずお伝えされます。

「そのお料理が生まれた背景や現地でどうしてこれが食べられているのか、また、どうやって食べられているのか、といった食文化を形作ってきた背景を知っていただいたうえで、料理をお伝えしたいと思っています」

訪問したこの日は、アンコールレッスンでテーマは「スペイン バスク地方の料理」。
これまでに、フレンチ、イタリアンはもちろん、スペイン・ベトナム・タイ・インド・台湾・中国料理などのレッスンも開催してきたそう。そして8月は、カンボジアの「クメール料理」です。
まさに旅する料理教室!
月替わりで様々な国の料理が学べることが生徒さんに喜ばれています。


身近な食材を使って家庭で作りやすいレシピを


レッスン開始時間が近づき、生徒さんがいらっしゃいました。
定員は5名まで、石井さんによるデモンストレーションと一部生徒さんの実習を交えたスタイルです。
皆さんがエプロンをつけて着席されると、早速レシピ紹介からスタートです。

「それでは始めます、よろしくお願いします!今日はアンコールレッスンで、バスク地方の料理をご紹介しますね。バスクには美食の街「サンセバスチャン」があり、独特の魅力があります。まず場所の説明ですが・・・」

まずは地図を広げて場所を皆で確認を。世界中のグルメが押し寄せる美食の街として有名な「サンセバスチャン」に何度も訪れ魅了されていらっしゃるとあって、歴史や街の魅力など、最初の説明にも熱が入ります。

訪問時の写真なども交えた現地の様子の詳細なお話に、気分は一気にバスク地方!
まるで一緒に旅しているかのように想像がふくらみ、これから学ぶお料理に一層期待が高まります。


石井美音先生2

「料理は、現地の食文化とそれを生み出した背景を知ることが大切です」。


バスク地方の説明のあとは、今日の料理のレシピの説明です。
今日学ぶのは「手作りマヨネーズのピンチョス2種」「アリオリソースのアンチョビポテト」「魚介のサルピコン」「イワシ(サンマ)のトルティージャ」「バスク風あさりご飯」、そしてデザートの「クレマ カタラーナ」の6品です。

「いつも5品前後をお伝えしています。今日は、現地のバルスタイルをご紹介したかったので、ピンチョスなど前菜を多くしています。これから夏に向けてお客様がいらっしゃることが多いと思いますので、そんなときに役立つよう作りおきができるものを盛り込みました」

お教室のコンセプトは、「家庭料理」。身近な材料を使い家庭で無理なく作れる料理であることが一貫したテーマです。また、忙しいときやおもてなしのときに重宝する、保存がきくものや作りおきができるお料理が多いので、生徒さんに「実用的」「気負わず作れる」「おもてなしに自信がつく」と、とても喜ばれています。


料理上手になれるコツが満載!


「「魚介のサルピコン」ですが、サルピコンというのは刻みサラダのようなものです。白ワインビネガーを使いますが、なければお酢でもいいですよ。前の日から作っておいても美味しいです。今日は有頭エビで作りますが、タコやホタテ、イカなどお好みの魚介類で作ってみてください。白ワインにぴったりです!」

「「イワシ(サンマ)のトルティージャ」は、スペイン風オムレツです。バスクではよくイワシで作りますが、試してみたら塩サンマでもすごく美味しくできました。私はこちらのほうが好きなくらい。ぜひご紹介したいので、今日はサンマで作りますね。スペインでは、このオムレツがきれいに焼けたらお嫁に行ける、と言われているそうです(笑)。今日は上手な焼き方もご紹介します」

石井さんの説明はとてもわかりやすく、食材の代替やアレンジも満載です。

「基本的にスーパーや近くの商店街で入手できる食材で作れるようにしています。たまに少し珍しい食材を使うときは、購入できる場所を必ず伝えるようにしています」


石井美音先生3

「なるほどー!」と、料理が上達するコツや情報がいっぱい!確実に料理の腕が上がります。


「レシピの説明は以上です。では早速作業しましょう!今日は品数が多いので、同時進行で進めていきますね。最初にパプリカを焼いていきます。パプリカはこんなに?と思うほど真っ黒に焼いて皮をむきます。
そしてこちらのフライパンではたまねぎを炒めていきましょう。早く炒めたいときは、お塩を一つまみ入れると早くしんなりしますよ」

レッスンは、石井さんによるデモンストレーションを中心に生徒さんの実習も加わります。細かい切り物など下準備はされており、その分調理の大切なポイントをしっかり学ぶことができて効率的です。

「では○○さん、たまねぎを炒めるのを変わってもらえますか?
ハイ、こちらはサンマです。今日はもう三枚おろしにしておきました。おろすのが苦手な方は、グリルで焼いて身をほぐして使ってもいいですよ。多少の小骨は混ざっても気になりませんので大丈夫です。

では今日のポイント、全卵を使ったマヨネーズを作ります!マヨネーズはおうちで簡単にできますし、手作りだと美味しさも格別です。たまに分離して失敗しちゃった、というお声を聞きますが、作り方のコツがわかれば大丈夫。まず卵は常温に戻しておいてくださいね。お酢を入れるタイミングもポイントです。そして・・・」

石井さんの説明は情報がいっぱいでリズミカル。しっかり段取りが考えられているので、同時進行でとてもスムーズに進んでいきます。

アットホームな雰囲気の中進むレッスンの続きは次回ご紹介いたします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=伊藤祐司



難しいことはお願いしませんので、初心者の方でも、安心してお越しください。まずはお料理を楽しんで頂けると嬉しいです。皆様のお越しをお待ちしています。


  • Aさん
    通いやすい場所にある料理教室をネットで探していて見つけました。スーパーなどで買える食材で作れて、おしゃれで美味しい!家でおもてなしをするときに習ったメニューをそのまま同じ組み合わせで作ることができて助かります。みんなに大好評です。
  • Bさん
    数年前に友人の紹介で初めて料理教室というものに参加し、それ以降通い続けています。コースで決まったプログラムではなく、単発参加が可能なので通いやすいのがいいですね。学べるお料理がバラエティ豊かで、先生の気さくなお人柄も魅力です。
  • Cさん
    あちこちのお料理教室に通いましたが、こちらはずっと通い続けたいと思う魅力がいっぱいです。各国のお料理が学べますし、料理の細かいポイントをたくさん教えていただけます。盛り付けやテーブルコーディネートもいつも参考にさせていただいています。


プロフィール
石井美音さん

石井美音さん

絵本に出てくるお菓子に憧れ、農家の片隅の台所でフライパンを手にした子供の頃からお料理が大好き。
大学卒業後、広告代理店でキャリアウーマンをすること10数年。
料理研究家の先生のもとで料理を学ぶうちに、やはり料理が大好きな気持ちを諦められず退社、イタリア・フィレンツェへ料理留学。
その後、自宅マンションで少人数制のアットホームな料理教室を主宰しています。
「料理と旅」を愛するため、国内はもちろん、イタリア、スペインなどヨーロッパ各国やアジアを中心に海外で料理を学び、現地のお料理を毎日の食卓に簡単に取り入れられるアレンジを、旅のお話も交えて紹介しています。

サロン情報

家庭料理教室「Relish」

まずは料理を楽しむこと!を目標に、特別な食材がなくても、身近な食材、旬の食材を取り入れることによって、簡単で美味しく、見栄えのするお料理を中心にレッスンしています。
「料理と旅」が大好きなため、国内はもちろん、イタリア、スペインなどヨーロッパ各国やアジアを中心に海外で料理を学び、現地のお料理を毎日の食卓に簡単に取り入れられるアレンジを、旅のお話も交えて紹介しています。
食材はできるだけ、岐阜の実家の農家で作られる安心な食材を採用しています。
また少人数制でアットホームな雰囲気で、ゆっくりとお料理しながら、お話しも交え、楽しい時間を過ごして頂いています。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、スペイン、エスニック、洋菓子、おもてなし

所在地:

大阪府大阪市福島区

ホームページ、ブログ:
http://www.relish-web.jp/

プロフィールはこちら

レシピ

バスク風あさりご飯
バスク風あさりご飯
(4人分)
・米(洗わない) 2合
・玉ねぎ(みじん切り) 中1個
・ニンニク(みじん切り) 1片分
・イタリアンパセリ(みじん切り) 適量

・あさり(砂抜きしておく) 300g
・白ワイン 50cc

・魚のスープ 720cc

・オリーブオイル 大さじ3 ・塩 小さじ1/2弱
・こしょう 適量

作り方
  1. 厚手のなべにオリーブオイルと玉ねぎを入れ、透明になるまでゆっくり炒めた後、ニンニクを入れて弱火で炒める。
  2. 1にお米をいれ、オイルとからめながら炒めたら、温めた魚のスープを回しかけ、塩、こしょうを加えて混ぜ、沸騰したら火を中火の弱火にし、そのままフタをせずに17分間炊く。
  3. 米を炊いている間、別のフライパンにあさりを入れ、上から白ワインをふりかけ、アサリの口が開いたら火を切る。
  4. 炊き上がった2に3を汁ごと回しかけ、イタリアンパセリも加えてさっくりと混ぜたら、フタをして5~10分ほど蒸らして出来上がり。

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