大切なのは「生徒様との信頼関係」

「Felicious」主宰 鈴木美穂さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、千葉県佐倉市内で料理教室「Felicious」を主宰する鈴木美穂さん。 海外で育ち長く住んだ経験をいかし、世界各国の料理をその国の文化とともに伝えるレッスンは、料理のコツが楽しく身に付き見聞も広がると、オープン1年ほどにも関わらず満席が続きます。 8月のある日に開催されたレッスンに伺った模様と鈴木さんのインタビューを4回にわたりご紹介します。 最終回はお教室運営の秘訣や心がけていることなどをうかがったインタビュー後半です。

掲載日:2016/9/26(月)

鈴木美穂さん

鈴木美穂さん

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教室を始めてよかったこと


――お教室を始めるにあたって集客はどう工夫されたのでしょう。また、準備したことはありますか?

鈴木さん  ここには結婚後住み始め、元々の出身地ではないので知り合いも少なく、友人もほとんどが都内在住だったので最初は習いに来てくださる方がいらっしゃるか不安でした。
また、この業界のことをほとんど知らずにはじめたのでいろいろ心配なことはありましたが、今思うとかえってそれが良かったのかもしれません。

ブログを始めたり身近な知人に声をかけたり、できることから取り組んでいくうちに、一回いらした方が今度はお友達を連れてきてくださったりと、ご紹介が増えていき、おかげさまで続けてこれています。いまはご紹介の方が一番多いです。

準備は、調理道具や器を揃えたくらいでしょうか・・。このままの間取りでできることを工夫しています。


鈴木美穂先生1

美味しい・楽しいの声がつまったレッスン・また来たくなる工夫がいっぱいです


――ご紹介が多いということは、自分が通ってよかったから薦めるのですから一番嬉しい評価ですね。

鈴木さん  とても感謝しています。皆さんが楽しみにして来て下さるのが本当にありがたく、励みになります。
料理教室は見えない努力がたくさん必要ですが、試食のときの「美味しい~!」の一言で全てが吹き飛びます。そしてお帰りの際に「楽しかった」と言っていただけるのが本当に嬉しいです。

また、いつも楽しみに来て下さる方々から「作りました!」とご報告をいただくのも嬉しくて、ご家族が喜んで食べて下さったなどのお話を聞くと、料理教室を始めて本当によかったと感じます。

――逆に大変だったことはありますか?

鈴木さん  レッスン希望日が重なって定員オーバーとなったときにお断りしなくてはならないのがとても心苦しいです。
どうしても人気のある日とそうでない日が発生してしまうので、そのバランスを上手く取ることに気を使います。


運営の工夫と一番大事なこと


―― 一年目から順調なことは素晴らしいですね。お教室やレッスンの運営で気をつけていることとや工夫していることはありますか?

鈴木さん  教室のコンセプトでもありますが、身近な食材で作れることを心がけていますので、皆さんが思い立ったらすぐ入手して作れるように、なるべくこの付近の野菜を使ったり、買い物も市内のスーパーでするようにしています。
時々珍しい食材を使うことがありますが、そのときは必ずどこでいくらくらいで購入できるかをお伝えしています。

お帰りのときに少しでも多く”今日も参加して良かった”と思っていただけるように、調理については理論に基づきわかりやすい説明を心がけ、また、居心地よい空間になるようにお花は毎回料理に合わせて用意し、音楽も選んでいます。
生徒さんの多くは主婦の方なので、少しでも普段の忙しさを忘れてリラックスしていただきたいと思っています。


鈴木美穂先生2

誰かに薦めたくなる教室作りは日々の努力から。居心地のよい空間も大切な要素。


――居心地が良いということも、通い続けたくなる大きな理由ですよね。とても和やかな雰囲気を私も感じました。

鈴木さん  ありがとうございます。初めていらっしゃる方は緊張されていることが多いので、緊張が解れるように気を配ったり、皆さんでお話できるテーマで会話が盛り上がるようにさりげなく話題を出したりしています。

そうした心がけはもちろんですが、やはり料理教室にとって一番大切なのは衛生管理です。
手洗いはもちろん、調理器具や調理台の殺菌、場合によっては手袋を使ったりもします。
生徒さんから直接見えない所こそしっかり気を配ろうと思っています。


必要なこと、大切なこと


――始めてみて、教室主宰者に必要なのはどのようなことだと思いますか?

鈴木さん  そうですね・・・一番は人柄、その次にチャレンジ精神と体力だと思います。

――共感します。他の誰でもなく”この先生から学びたい”と思っていただくことが大切ですし、常に新しい提案が求められ、代わりがいない仕事なので健康管理は必須ですよね。
今も学び続けていることはありますか?


鈴木さん  お料理は永遠に学び続けるものだと思っていて、ずっと勉強を続けています。
また、お教室でお紅茶を出すことが多いのでそちらの勉強も少しずつしています。

テーブルコーディネートやお花は大学の先輩でもある鬼頭郁子先生に師事させていただき、今でも多くのことをを学ばせていただいています。


鈴木美穂先生3

料理は一生の勉強。そのほか、常によりよい提案をするための学びは欠かせません


――最後に、これからの夢を教えてください。

鈴木さん  少しでも多く日程を増やして、ご希望下さる皆様にご受講いただけるようにしたいと思っています。

昨年スタートしたばかりで、まだまだこれからの教室です。生徒様との信頼関係を最優先に、期待に応えられる教室になり、そうあり続けたいと思っています。

――これからますます進化して一層素敵なお教室になりそうですね。
今日はありがとうございました!


鈴木さん  こちらこそありがとうございました!


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生徒さんとの「信頼関係」が大切という鈴木さん。お教室運営に限らず、仕事は全て信頼で成り立つもの。様々な努力、工夫、心配りで通い続けたくなる教室作りに取り組む姿勢がまさに信頼につながっているのかもしれません。初心に帰る、大切なことを学んだ気がします。
そんな鈴木さんの思いが詰まった素敵なレッスン、ぜひ参加してみてください。

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=原田圭介



プロフィール
鈴木美穂さん

鈴木美穂さん

千葉県佐倉市にて“各国おもてなし料理教室Felicious”主宰
エコールエミーズにて料理のディプロマ取得
花・芸術文化協会テーブルコーディネート認定教室

海外で育った経験とインターナショナルスクールに長年在籍していた事を活かし、食と共に文化やライフスタイルも含めて食の提案を行い、レッスンでは毎回テーマに沿った料理とテーブルを紹介している。
大学卒業後、会社員として年の半分は海外出張だった経験から各国での食べ歩きはもちろん食の大切さと楽しさを再認識し退職後、料理学校にて料理を基礎から学ぶ。

エコールエミーズ在学中、井上絵美アシスタントその他雑誌へのレシピ提供にも携わる。
家庭でも気楽に作れるおもてなし料理を帰国子女ならではの視点と知識と共に紹介している。

サロン情報

「Felicious」

毎回テーマを決めてそれに合うお料理、そしてテーブルを準備しています。
テーマは毎回違うのですがその国や文化のお話、またイベント等は日本との違いやお祝いの仕方など、なるべく実体験に基づいたお話を皆様にさせて頂いています。

調理に関しても、なるべく理論も含め「なぜ?」の部分をより明確にするようにしています。
やるべき事と省いて良い事とその理由もしっかりお伝えししています。

作りたいと思ったらすぐに材料も揃えられ、ご自宅でも気軽に作って頂ける、ちょっとおしゃれなおもてなし料理を提供させて頂いています。

場所柄、郊外の緑の多い中でちょっと日常から離れて、息抜きできる場所になれたら良いなと思っています。
ご質問等も含め、生徒さんとのキャッチボールを大切にしています。

ジャンル:

イタリアン、フレンチ、おもてなし、テーブルコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、お友達同士歓迎、少人数制(6人以下)、予約制、駐車場あり

所在地:

千葉県佐倉市

ホームページ、ブログ:
http://s.ameblo.jp/cooking-mszk/

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レシピ

はちみつレモンパンナコッタ
はちみつレモンパンナコッタ
(4人分)
・牛乳 300ml
・生クリーム 200ml
・グラニュー糖 40g
・板ゼラチン 5g 氷水に入れてふやかす
・レモンの皮 1/2個分 黄色い部分のみシュレッド
・レモンスライス 6枚 黄色い部分は気になるようなら外す、前日に漬けておく
・はちみつ 大3 前日に漬けておく
・レモン 適量(飾用) スライス後、1/4サイズに切る

作り方
  1. 牛乳、レモンの皮と砂糖を鍋に入れて砂糖が溶けるまで温める(沸騰はさせない!!)。
  2. 砂糖が溶けたらゼラチンを入れ、しっかりと溶かす。
  3. ゼラチンが溶けたら、漉しながらボウルに移し、生クリームを加える
  4. 3のボウルを氷水に付け、トロミがついたら器に入れて冷蔵庫で固める。
  5. 出す直前にレモン(飾り用)をのせ、レモンを漬けていたはちみつをかける。

*はちみつレモンは前日に仕込んでおいた方がすぐに使えるので便利です。

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