暮らしがセンスアップする、実用的な学びを

「Fleurs de Saison」主宰 内田屋薫子さん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、東京都世田谷区でフラワーサロン「Fleurs de Saison」(フルールドセゾン)を主宰する、花空間プロデューサー内田屋薫子さん。 フラワーアレンジを住空間の一つのインテリアととらえ、洗練されたパリスタイルのフレッシュフラワーをメインにしたレッスンには他では学べない魅力が詰まっていて、遠方から通う方も多数です。 テーブルを素敵に彩るお花選びの法則やアレンジ方法に加え、お花に合わせたお料理も学べるおもてなしレッスンも人気を博しています。 今回は、6月上旬に開催された、レッスンの模様と内田屋さんのインタビューを4回にわたりお届けします。 第3回目はお教室情報やはじめたきっかけなどをうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2017/7/18(火)

内田屋薫子さん

内田屋薫子さん

  • プロフィール
  • サロン情報

満席が続く、レッスン情報


――お疲れ様でした!心地よい空間で素敵なフラワーアレンジを作り、テーブルコーディネートとあわせて撮影できる満足度の高いレッスンですね。いろいろお聞きしたいのですが、まずはお教室の開催情報から教えてください。

内田屋さん  ありがとうございます。今日は季節の花を使ってスタイリッシュなテーブルフラワーを作る「花とテーブルコーディネート」クラスでしたが、そのほか、月に1回、2作品を作り1年ほどでディプロマが取得できるコース、そして、お料理の先生とコラボレーションし、毎回テーマとテーブルフラワーに合わせたテーブルコーディネートやお料理を学べる「スタイリッシュなおもてなし」クラスを開催しています。

――今日のレッスンは、お花単体でなく、実際にテーブルコーディネートとあわせることも学べてとても魅力的ですね。

内田屋さん  生徒さんから、お花だけだとどう飾ってよいかわからない・・とうお声があったので、テーブルコーディネートと組み合わせてみたんです。おかげさまで、テーブルフラワーの楽しみ方がわかる、イメージが広がる、と好評をいただいています。

――そして、お花もお料理も学べる「スタイリッシュなおもてなし」クラスも、とても興味深いです。

内田屋さん  こちらのクラスは、まず最初に1時間くらい1階で、お花やクラフト・・例えば、今日置いているようなメニュー表やちょっとしたテーブル小物を作り、そして2階のキッチンに移動して料理レッスンをしてご試食いただく2部構成になっています。


内田屋薫子先生1

手作りの品も入れて、すぐに真似したくなるような”実用的な”おもてなしの提案。


――それは面白いですね!

内田屋さん  両親がお客様をお招きするのが好きで、おもてなしの機会が多い家で育ち、また、アメリカで結婚してしばらく住んだのですが、あちらで駐在員の奥様方の素敵なおもてなしを受け、そんなふうに、気軽に集まってちょっと素敵なおもてなしをご紹介できるクラスを作りたいなと思っていたところ、数年前に、一緒にやってくれるお料理の先生に出会い、このクラスが生まれました。

お料理も実用的なことが一番ですので、身近な材料で簡単にできるもの、でもおしゃれでおもてなしに喜ばれるものをテーマにご紹介しています。
お料理って、ちょっとした見せ方でぐんと美味しく見えますよね。
ちょっとした盛り付けやソースの置き方などでセンスアップさせるコツや、テーブルコーディネートとあわせた手軽な演出アイデアを毎回お伝えしています。

――お花、お料理、テーブルコーディネートが一度で学べるなんて素敵です!

内田屋さん  ありがとうございます。今日置いているメニュー表も手作りなんですよ。
レザー風の素材を買ってきて、はがきより一回り大きい厚紙に貼ります。そして、メニューをはがき大の紙にプリントアウトして貼るんです。軽く貼ってあるだけなので、何度も使い回しができます。

このような、「あったらいいな、でも売ってないな」と思うようなものを手作りしたりしています。クラフトの講師は私がしていますが、実はこうした手作りが大好きなんです。

――お花を含めたテーブルコーディネートが身近に感じられるのは嬉しいですね。

内田屋さん  私自身もテーブルコーディネートが大好きでいろいろ学びましたが、どうしても、どこか敷居が高いというか、非日常的な夢の世界だと思われがちで。
でも私が伝えたいのは、もっと、日常の中に取り入れられる、実用的なことなんです。

きっと白いお皿だったらみんなも持っているだろうと思い、白いお皿をメインにして、季節のお花を楽しむスタイリッシュでモダンなコーディネートをコンセプトにしてやったところ、皆さんのニーズにあったのか、毎回5分で満席になるほど人気です。

――5分で満席になってしまうなんて、すごいです! どれくらいの頻度で開催されているのですか?

内田屋さん  「スタイリッシュなおもてなし」クラスは、月末の1週間です。午前と午後、1日2回開催しています。

――1日2回ですか!?

内田屋さん  はい、1階と2階で行っていますので、午前のクラスの1階でのレッスンが終わったらすぐ片付けて次のクラスの準備をします。2階も同様です。
ですので効率よく準備、片づけができ、1日2レッスン開催ができます。
テーブルフラワーはもって1週間ほどですし、レッスン日をまとめるようにしています。

――なるほど、効率的でとても良いアイデアですね。


世界観が伝わる写真は重要


――皆さんが参加するきっかけは?

内田屋さん  以前は、掲載された雑誌やブログを見て、という方が多かったですが、フェイスブックが流行ってからはフェイスブック、最近はインスタグラムを見て申し込んでくださる方が約半数です。

30才代から70才代まで幅広く、遠方から、新幹線や飛行機に乗って通ってくださっている方も多いです。

――約半数がインスタグラムを見て!?やはり写真がポイントでしょうか。

内田屋さん  そうですね、写真はとても重要です。


内田屋薫子先生2

内田屋さんの世界観に惹かれ、新幹線に乗って遠方から通う生徒さんも多数です。


――写真についてどんな工夫をしていらっしゃいますか?

内田屋さん  文章を書くのが苦手なので写真を多く載せていますが、なるべくお花だけでなく、その作品に込めている思いも伝わるように、背景にも気を配り、世界観を伝えられるようにしています。

撮影技術については、7~8年前になりますが講座を受講し学びました。自分の頭の中にあるイメージを形にして、皆さんに伝えることができるのはとても楽しいです。

――人は視覚で判断することが多いと聞きます。やはりお教室を主宰する方にとって写真は重要ですね。


お教室を始めて、転換期を経て、今


――お教室をはじめたきっかけを教えてください。

内田屋さん  実は元々はお花の先生になるつもりは全くありませんでした。長男が幼稚園の頃、よくママ友やお子さんにうちに遊びに来ていただいていたのですが、いつも飾っているお花を見て、「教えて!」と言われて。

「教えるなんてとんでもない!」と1年くらい断っていたのですが、断りきれなくなって(笑)。そんなに言ってくれるなら・・・と、月に1回ほど、ママ友たちに教え始めたのがきっかけです。

――そうだったのですね。そのときお花は学んでいらっしゃったのですか?

内田屋さん  アメリカに住んでいたとき、周りの駐在の奥様方がいつも素敵なおもてなしをしてくださっていました。私もなにかできるようになりたい、と思ったのですが、あいにくお料理教室が近くになくて、それなら、と思ってお花を学びました。お花なんて簡単だと思っていたのですが、それが難しくて!それでどんどんはまっていきました。

でも、最初の先生は感覚的に教えてくださる方で、その場ではなるほどと思うのですが、理論が学べなかったので、あまり上達しなかったんです。
その後、理論をしっかり学んだことで、それまでわからなかったことが腑に落ちたり、どんどん理解できるようになっていき、お花がとても楽しくなり、生活の中でも欠かせないものになり家にいつも飾っていました。

皆さんに教えることになってからは、もっと本格的に学び自信を持って教えるようになりたいと思い、主人に子育てを協力してもらい、何度か渡仏してフランスの国家資格もとりました。


内田屋薫子先生3

理論を学び楽しくなったお花の世界。「体験をいかし、わかりやすいレッスンを心がけています」。


――わぁすごい!ご家族のご理解と応援があるのも素敵ですね。

内田屋さん  ありがたいと思います。
皆さんの声でお教室を始めたときは次男が3ヶ月のときでしたが、花の市場に仕入れに行く間は周りの方が子どもを見てくれたりと、いろいろな方に応援していただいてきました。

――それだけ素敵な才能をお持ちで、皆さんが学びたい!と思ったのでしょうね。
そのままお教室を続けていらしたのですか?

内田屋さん  いえ、長男の卒園とともに、転換期といいますか、一度お教室の継続について考えたんです。

それまで私は、誰かに言われて何かに取り組むタイプではなく、自分でやると決めたら突き進むタイプでした。お花の教室ははじめて、周りに言われて始めたことでしたが、やってみて、意外に私、この仕事にむいてるかも、教えることは楽しい、と思えるようになったんです。

実はそれまで「先生」という仕事に余り魅力を感じていませんでした。学生の頃残念ながら、エコひいきをしたり、とあまり良い先生に出会えなくて。でも、私がそんな先生にならなかったらいいんだ!と思ったんです。
感覚でお花を学んでいた頃、わからなくてものすごく悩み、でも理論を学んだことでとても楽しくなったことなどを通じて、「何がわからないのか」「どう伝えればわかりやすのか」を自分の体験を生かして伝えることができるんじゃないか、とも思いました。

それで、お教室を続けていく決心をしました。


==========================================

お話の中に何度か登場する「実用的な」と言う言葉こそ、内田屋さんが提案していらっしゃる重要なテーマなのかもしれません。
非日常的な夢のような世界ではなく、もっと身近で、ちょっとの工夫で洗練されて見える”実用的な”考え方や視点を学べるのもとっても魅力的。
通い続けているとセンスが磨かれ、毎日の暮らしが楽しくなる。そんな生徒さんがたくさん生まれているのが、予約が取れないほどの人気の理由だと思いました。

次回は、お教室運営で心がけていることや、6月に出版されたご著書のこと、これからの夢などを伺ったインタビュー後半をお届けします。
どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=窪田みゆき写真=菊池友理



プロフィール
内田屋薫子さん

内田屋薫子さん
花空間プロデューサー

花・芸術文化協会認定校
フランス国家資格DAFA1&2取得
テーブルコーディネイター

東京都内自宅にてパリスタイルをメインとした少人数制・サロン形式のお教室「Fleurs de Saison」(フルールドセゾン)を主宰

サロン情報

「Fleurs de Saison」(フルールドセゾン)

Fleurs de Saisonはフレンチテイストの色合い、スタイルで市場から仕入れた新鮮なお花を使い、玄関やテーブルなどに飾って頂けるような実用的なアレンジを中心にレッスンしています。
各クラス7~8名までの少人数制のサロン形式の教室です。

ジャンル:

家庭料理、日本料理、イタリアン、フレンチ、中華、スペイン、エスニック、和菓子、洋菓子、おもてなし、コーヒー、テーブルコーディネート、ナプキンワーク、フラワーコーディネート

サロン特長:

初心者歓迎、土日開催、お友達同士歓迎、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)

ホームページ、ブログ:
http://www.fleurs-de-saison.com/

プロフィールはこちら

スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: