お教室の背景にある人生経験

「makicooking studio」主宰 島田まきさん

インタビュー連載 第3回

今月のサロネーゼは、東京都世田谷区で、「makicooking studio」を主宰する島田まきさん。 料理研究家であり、ソムリエと漢方アドバイザーの資格をお持ちの島田さんのお教室では、フレンチベースの家庭料理と日本の家庭料理を学ぶことができます。 美味しくて、身体にも良いお料理を手軽に作れるように練られたメニューは、毎日の食事がワンランクアップすると大好評! そこには島田さんが今までの人生の中で携わってきた仕事や経験が活かされています。 今回はフレンチ家庭料理のレッスンと、インタビューを4回にわたりご紹介します。 第3回目は島田さんの幼少期の食体験や、お教室を開いた経緯をうかがったインタビュー前半です。

掲載日:2017/9/19(火)

島田まきさん

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幼少期に覚えた料理を作る楽しさ


――まずは島田さんのレッスンの開催情報をうかがいます。

島田さん  フレンチ家庭料理レッスンは、月8~12回開催、デモンストレーション形式で、6,480円~/回、
日本の家庭料理レッスン(初級・中級)は、月3回開催、実習形式で、10回コース76,500円です。

――形式が違う理由は何でしょうか?

島田さん  フレンチ家庭料理レッスンでは、実際に作業をしたいという方よりも、座りながら手順や手元を見て学んで、あとはゆっくりと試食を楽しみたいというニーズがあり、このスタイルにしています。

日本の家庭料理レッスンでは、料理をしているお母さんの横に子供が付いて、包丁の動きを教えてもらったり、味見させてもらったりしながら学んでいくイメージにしたかったので、実習形式をとっています。
なので娘さん世代が来るかなと思っていたら、実際には中心層はそのお母さん世代!
ご自分の娘さんに教えたいので教え方を習いたい、という目的でお越しいただいております。
いらっしゃる方々は、料理のベテランの方から、初心者まで様々。
みなさんの「なるほど?」と、いう声が多く聞こえます。


島田まき先生1

分からないことはその場で質問!おうちに帰ってから作っても迷いません


――島田さんご自身もお母様からお料理を習われたのですか?

島田さん  母は、食べることが大好きで、食べに連れて行ってくれたり、食卓にはいつもアツアツの料理を作ってくれたのが思い出です。

しかし平日は薬剤師としての仕事が忙しく、お料理は3人のお手伝いさんが交代で作りに来てくれていたんです。
それぞれ洋食やお菓子が得意だったり、家庭料理が得意だったりと特徴があって、その料理を作る様子を隣で見るのが好きでした。

――フレンチと日本料理を両方教えるお教室は珍しいなと思っていましたが、そこに原点があるのかもしれないですね!
実際にご自分でお料理をするようになったのはいつ頃ですか?


島田さん  小学校に入る前にはキッチンに入って手を動かしていましたね。
料理をすることで食材が変化していくことが楽しくて、どんどんはまっていきました。

その中でも忘れられない思い出は、余ったカツオのお刺身を甘辛く煮たものを作った時のこと。
それを父が「美味しい!」と言って喜んでくれたことがとっても嬉しかったです。


自宅料理教室を開くまでにたどってきた道


――本格的に料理を習い始めたのはいつ頃でしょうか?料理学校やお教室に通われたとか?

島田さん  私は料理を学校で習ったことはないんです。
幼い頃から好きだった食の分野で仕事をしたいなと思い、フランス料理店でいきなり修業を始めました。
入ってみて驚いたのは、「誰も教えてくれない」ということ。
よく修業の場では先輩の動きを見て覚えるといいますが、まさにその通りの厳しい現場経験を積みました。

その後他の店で働いていた主人が、恵比寿にフランス料理店「イレール」を開業し結婚。夫婦で仕事を共にすることなります。
キッチンに入ったり、マダムとしてフロアに出たり、その間にソムリエの資格も取ったりと、忙しい日々を送っていました。


島田まき先生2

レストランでの経験が随所に活かされたレッスン


――料理を提供する側から教える側になった経緯を教えてください。

島田さん  教えたいという気持ちだけはずっと持ち続けていました。
そこで開業して10年ぐらい経ったあたりから、単発の料理教室をレストランや出張イベントで始めます。

でもイベントだと対象人数が30~50名の時もあり、習いに来てくださった方が本当に理解したのか、学びたいことは学べたのか、どう感じたのかなど、結果が分からないことが不安でした。

もっと生徒さんとの距離を縮めたいと思っていたちょうどその頃、今の自宅に引っ越したので、2013年の6月に自宅で教室を始めました。

――自宅でのお教室を始めてみて、今までと変えたことはありますか?

島田さん  予約の方法です。
今までは一斉メールを送り、一件一件返信していたのですが、やり取りのミスも多くて・・・。
そこで元々レストランのHPを作ってくださっていた方にお願いして、予約システムを導入しました。

皆さんリピートしてくださるので、だんだん口コミが広がり、今では生徒さんからのご紹介で来てくださっている方がほとんどです。
本当に生徒さんに恵まれているなと思います。

ご紹介以外に新規の方を増やしていく方法はこれからの課題です。


生徒さんのご家族の笑顔も作る教室


――リピートされるコツは何だと思いますか?

島田さん  「ここに来たら何かあるんじゃないか」「得するんじゃないか」と思ってもらえるような教室作りは常に意識して、心がけていますね。

レッスンのメニューは事前にお知らせしているのですが、意外と皆さんチェックしていないんですよ。
皆さんお教室にいらしてから「今日は何を作るの?」っておっしゃって(笑)
でも、何を作るか分からないけれど、楽しみに来てくださっているところに大事なポイントがあるんだろうなと思っています。


島田まき先生3

リピーター続出。多い人では月に4回レッスンにいらっしゃるそうです!


――お教室にはお一人で参加される方も多いのでしょうか?
どんな生徒さんが通われているのですか?


島田さん  今日のレッスンは皆さんお一人で申し込まれて参加された方々です。
でもこのお教室でお友達になられる方も多いので、いつも和気あいあいとした雰囲気ですよ。

生徒さんは、食の仕事に関わってるセミプロのような方もが多いです。
あとはいろんな教室に通われている方もいらっしゃって、そういう方々に私のお教室を選んでいただいたことは有り難いですね。

でも一番嬉しいのは、習ったお料理をおうちに帰ってから作って写真送ってくれたり、その方のご家族が「美味しい」と言って喜んでくれたというお話を聞けることです。
生徒さんがお教室に通われている間に、ご家族の方が小さなお子さんの面倒をみてくれて、習ったお料理を作ってくれるのを待っているというお話もうかがいます。


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数々の食の仕事の経験をされた島田さんが教える立場を選ばれたのは、生徒さんだけはなく、そのご家族の笑顔も作れることにやりがいを感じたからなのかもしれません。

次回は、メディアでのお仕事の話や、これからの夢についてうかがったインタビュー後半をお届けします。どうぞお楽しみに!

インタビュー・テキスト=阿部麻里子、窪田みゆき写真=菊池友里



プロフィール
島田まきさん

島田まきさん

料理研究家・ソムリエ・漢方アドバイザー

幼い頃から「料理」に興味を持ち、ママゴト遊びはいつも本物。釣りをしては、魚をさばいて夕飯に。小学校入学祝いに母に強請ったのは、オーブンレンジと料理本2冊。きっと料理人になるのは、決まっていたのでしょうね。
そして漢方薬剤師の母親の影響も受け、「医食同源」を感じながら育つ。
自身3人の子育てをしながら、病気を未然に防ぐ事を毎日の食生活に生かし美味しく楽しくを心がけている。

フランス料理修行後、夫と恵比寿「イレール」を開業。近年の身体に優しいフランス料理のさきがけでもある。この頃に、レストランでのサービスをし始めマダム業のスタートとなり、ソムリエ資格も取得。二子玉川「イレールドウーブル」、恵比寿パテイスリー「イレール ボントン」銀座デリ「イレール」などをオープン。
身体に優しいをキーワードに、遊戯施設キッズカフェ、フレンチレストラン、カフェ、企業メニュー開発などを手がける。その他、農水省「食育」に関するメニュー提案など。企業主催料理教室講師を務める。

2013年に自宅にて料理教室を主宰。

サロン情報

「makicooking studio」

「食を通じて幸せを」をコンセプトにした料理教室。 毎日食べる大事な食事は、毎日創るからこそ手軽で楽しく身体に優しくありたいと思います。

ジャンル:

家庭料理、フレンチ、洋菓子、おもてなし

サロン特長:

初心者歓迎、平日開催、土日開催、お友達同士歓迎、男性参加OK、少人数制(6人以下)、子供教室あり、予約制、各種イベントあり、駅近(徒歩10分以内)、お酒の提供あり

所在地:

東京都世田谷区

ホームページ、ブログ:
http://www.irreelbis.jp

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